食べる脳のはなし
おいしく食べるためには脳はどのように働くのでしょうか。その流れについて簡単にお話しましょう。まずはわかりやすく説明するために、大脳をたまごで表現するならは一番外側の部分、つまり殻にあたる部分を「大脳皮質」、白身にあたる部分を「大脳辺緑系」、黄身にあたる部分を「視床」その一部を「視床下部」としましょう。
はじめに食べ物を見た時、そのものが食べ物であると目で認識し、においで判断しその情報が脳に送られてきてはじめて「あ、これは食べ物なんだ」と認識します。それが殻の部分で感じます。
その後、白身の部分で「あ、食べ物だ、食べたい」というような欲求や動機が起こります。その情報は黄身に伝わる前に「この食べ物はこんな味だった」というおいしかった記憶としてスクリーニングされ、次に黄身に集まります。「大脳の視床下部」で現在空腹か、満腹かの情報を整理し、食べる行動に移るという、ひとくちに食べるといっても人間はそこにいたるまで、様々な場所を経て行動に移っているというのがわかりますね。
(つちのこさん)
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