応援団室にお寄り下さいまして、ありがとうございます。日頃、介護をなさっている皆様、ご苦労様です。皆様のお力が介護を必要としている方の生きる希望につながっています。もう少し頑張って介護をしていただきたいと願っております。応援団では、もし食べられなくなったときの介護でお困りの方に少しでもお役に立てればと思い、全国でご活躍のスペシャリストの先生方の著書やホームページをご紹介させていただいております。ぜひ、参考にして日常の介護にお役立て下さい。


手嶋登志子先生
●メッセージ
一人でも多くの人が口からおいしく食べることができるよう、食を通じて全人的に介護させていただくこと(食介護)により、人間復権とQOLの向上を図ることが「食介護」の目標です。すなわち、食介護を通して、人々や自らの自己表現のために役立つことのできる幸せな仕事なのです。
浜松大学健康プロデュース学部教授(元関東学院女子短期大学教授)
熊本県立女子大学文家政学部家政学科(現熊本県立大学環境共生学部)卒業。老年期痴呆・嚥下障害・独居など、高齢者の栄養問題についていち早く注目し、研究活動をしてきたことで知られるが、その学識とユーモアに満ちた講演にはファンも多い。熊本出身で人一倍のエネルギーは聴衆の免疫力を高めており、先生の食介護論は、あとに続くものに多大なる影響を与えている。
■著書・掲載書:「食介護論」(日本医療企画)、食介護ハンドブック(医歯薬出版)、高齢者の食生活と栄養(光生館)など。本年1月から「食介護論」を「月刊:ヘルスケアレストラン」に連載中。


田中靖代先生
●メッセージ
食介護はその人らしさのサポートです。一口の旨みが生きる実感と豊かさと活動を広げます。
愛知県豊橋市で老人介護施設「ナーシングホーム気の里」を開設。豊橋市民病院回復期リハビリ病棟婦長在職中の摂食嚥下リハビリ看護の経験を生かし、人に優しい看護を目指し、ご自分で施設を立ち上げた。先生の講演はお人柄を表すような、やさしい解りやすいお話で、聴衆は「気」を授かるようである。
■著書・掲載書:「看護・介護のための摂食リハビリ」(日本看護協会出版)、「おいしい、やさしい介護食」

鈴木俊夫先生
●メッセージ
みなさん、こんにちは
歯を磨き、入れ歯を洗ってますか?
さわやかな口元にときめきの心、いつも忘れないようにしましょう!
名古屋市守山でご開業。要介護者の方々に歯科訪問診療や訪問指導を行い、口腔の健康から身体の健康を目指し、居宅介護支援事業所・訪問看護ステーションを併設して、保険・医療・福祉の総合サービスを提供している。また日本口腔ケア研究会を主催し各地に支部を持つ。さらに、ライフワークとして口唇口蓋裂の患者家族の支援を行なっている。
■著書・掲載書:「多職種のための口腔ケア」、「口腔ケアQ&A」、「介護保険と口腔ケアプラン」、「口唇口蓋裂の理解のために」、他ホームページをご覧下さい。
■ホームページ:http://www.asahi-net.or.jp/~vr6t-szk/


米山武義先生
●メッセージ
心が開けば口が開きます。そして口が開けば心が開きます。生まれた時から死の直前まで口によって生かされています。その口に感謝をし、心(から)ケアをさせて頂くと、心が開いてくる(よう)です。愛は小出しに末永く。
静岡県三島市でご開業。高齢者施設の口腔ヘルスケアを普及すべく、精力的に取り組み、口腔ケアと誤嚥性肺炎の研究は国際的にも注目されている。各地で開かれる講習会は穏やかな口調で聴衆を魅了している。
■著書・掲載書:「見えて来た口腔ケアの驚くべき効果」(雑誌エキスパートナース、照林社)

植田耕一郎先生
●メッセージ
いつでも、どこでも、誰でも楽しい食事ができることを目標に少しでもお役に立てるよう努めて参ります。
日本大学歯学部摂食機能療法学講座教授。脳卒中患者さんの総合的口腔ケアに取り組み、病院歯科現場での報告は口腔介護をする上でとても参考になる。全国での講演は軽快な話術で常に聴衆を虜にしている。
■著書・掲載書:「脳卒中患者の口腔ケア」(医歯薬出版)、「要介護高齢者の摂食嚥」、「障害と口腔ケア」(ビデオ:デンタルダイヤモンド社)

田中弥生先生
●メッセージ
介護は大変な仕事ですが、お年寄りにはなるべくこにこにと笑顔で接し、食べることを上手に施したりしてあげながら、スキンシップをして介護をしてあげて下さい。
神奈川県南大和病院営養科長。要介護者を訪問し、栄養状況を確認しながら健康でおいしい食事のとり方をアドバイスする訪問栄養指導しながら、地域医療に取り組み、全国各地を講演している。全国在宅訪問栄養食事指導研究会会長。
■著書:「食べさせ術」、「家庭介護の食事」、「訪問栄養食事指導実践の手引き」
■ホームページ:http://www.houeiken.gr.jp


小林重芳先生
●メッセージ
食道とは消化管の一部だとは知っていますが、食道を忘れています。人生は何を食べるかよりも、どのように食べるかが意識されないために、結果的に暴飲暴食となるわけです。私は「食べることで人の道を歩むこと」を心がけています。
元 聖マリアンナ医科大学栄養部長を歴任され、現在「食評価・デザイン研究センター」代表として、良い食べ方20章や食べさせ方12章などユニークな視点での食に対するお考えを提案され、切れの良い講演でご活躍されております。
■著書・掲載書:「食べ物より食べ方」、「医食同源の最新科学」

菊谷武先生
●メッセージ
 口腔ケアの応援団の皆様へ。口腔ケアの可能性は無限です。皆様の日々の口腔ケアが社会的にさらに認知されるように努力しています。皆様も、もっともっと口腔ケアを応援して下さい。
 日本歯科大学口腔介護リハビリテーションセンター長。
 摂食嚥下障害者の口腔管理をケアから食指導まで幅広く
 支援している歯科界の若手リーダーとして活躍している。
 実直な講演で聴衆に安堵感と意欲を与えている。
■著書:「かむのみこむが困難な人の食事」(女子栄養大学出版)、「プロフェッショナル・オーラル・ヘルスケア」(医歯薬出版)
http://www.ndu.ac.jp/~kuroneko/center.htm