各種訓練法

各種訓練法
◎ 口腔周囲筋・舌のマッサージ
萎縮している頬筋、笑筋、口輪筋などの口の周りの筋群をマッサージする。舌を舌背から前後左右、歯ブラシや電動歯ブラシでマッサージをしたり、振動を与えて刺激する(振動刺激訓練・写真1)。
◎ 口唇・舌のストレッチ
上下唇をそれぞれ左側、中央、右側と3分割して、それぞれを人差し指と親指でつまんだり離したりを繰り返す。また口唇を突出、引き広げさせる。
舌を上下、左右、回転して運動する。自分で出来ない時は、術者がガーゼ等でつまんで運動させる。唾液の分泌にも効果的である。
◎ 咀嚼筋,前頚群のマッサージ
咬筋、側頭筋、顎二腹筋、顎舌骨筋など噛むことに必要な筋へのマッサージ。
◎ 口唇・頬の寒冷刺激
 氷をタオルに包み、相当部位を軽くこすり刺激する。
◎ ボタン訓練
ボタンに糸を通して、口唇で保持させ、術者が糸を引いて口唇の内転筋を強化する。
◎ 構音訓練
発音(構音)することで摂食に関係する筋を活性化させる。
口唇音:マ行、パ行、バ行、(食物の取り込み・嚥下に効果がある)
舌先音:タ行、ダ行、ラ行、(食物の送り込みに効果がある)
奥舌音:カ行、ガ行(口腔内を陰圧にし、嚥下に効果がある)
五十音、文章朗読、復唱をさせる。
◎ 咀嚼訓練
下顎の開閉運動や側方運動を繰り返す。また上下の歯を噛んだままで、舌を口蓋に押し付けたり、前後になめさせる。
◎ 筋肉増強訓練
割り箸や木片などを噛む面においてリズムよく噛ませる。
◎ 舌の筋肉増強
舌圧子、スプーン、歯ブラシの柄などで舌を抑えて、抵抗するように動かせる。
◎ 唾液腺のマッサージ
唾液の分泌を促進させるために、耳下腺、顎下線、舌下線相当部を押し出すようにマッサージを行う。
◎ 唾液腺開口部刺激訓練
 唾液腺開口部に刺激を与え、分泌促進させるために氷や冷水を付けたスポンジブラシ、歯ブラシの先で刺激を与える。


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