おいしく食べるためにはだ液をいっぱい出すことがとても重要であることは「おいしく食べるしくみ」で触れました。その体操とは口の回りやあご、くちびるなどをマッサージするだけで、簡単にだ液を出やすくすることができます。ここでは、この体操の一部をご紹介いたしましょう。
「食べる」それは命ある者にとって、生きるために欠かすことのできない本能的欲求行動であります。しかし、ヒトにとって食べることは単なる本能的行為だけでなく、よりよく生きたいと願う生活の質、生きる意欲の向上につながります。食べるために使う脳の神経支配領域は7〜8割を占めると云われております。言い換えますと食べる機能を活性化することで脳の機能を回復させる助けとなります。障害を持っている方にとって、おいしく食べることは健康への最も近いリハビリテーションなのです。
今回いわき食介護研究会は摂食・嚥下機能の活性化を図るために食事前の体操、すなわち食前体操を音楽に合わせてリズミカルにできるように作り上げました。
是非この機会に食前体操を取り入れ、おいしく食べるリハビリとして活用していただきたいと願っております。