2019年2月18日

201939日 2019年市民講習会を開催します。

  詳細は下にポスターを載せますので、ご覧ください

 





































2018年10月13日(土)

■第17回 登別アーニス、医療講習会・相談会を行いました。

   寒くなってきました。雪虫もちらほら見かけるようになりました。

 アーニスの医療相談会、写真を取り損ねたりしてしばらくアップしていませんでしたが、2ヶ月ごとにずーっと開催を継続しています。気がつけばもう17回、3年にもなるんですね。毎年登別の医療・福祉関係の方をお招きしてお話ししてもらっています。特別に大々的な宣伝をしたりするわけでもなく、アーニスにお買い物に来た方が、ちょっと座って聞いてこか、というくらいで立ち寄ってもらえたら、・・・のつもりで、なるべく気軽なテーマで続けてきています。

 


今回は、多田薬局本店を仕切っておられます、多田裕一郎さんにお願いして、「薬剤師が教える正しい市販薬の選び方」というテーマでお話し頂きました。

私自身、医者をやっていても、実は薬局で買える薬と、医者が処方しなければいけない薬、の区別が今ひとつついていません。もっと言えば、「風邪」薬などは、(本来ほとんどの風邪は薬なんていらない、と思っていますが)どうせ飲むなら医者の処方よりも薬局で買った方がずっと「いい」薬が買えるのに、とは思っています。・・・「飲まなくていい」と思っているので、いくらか皮肉めいた言い方にはなってしまいますが、いやほんと、コマーシャルを見ていたって、市販の薬局で買える風邪薬は、それぞれ自分の症状に合わせて選べるようによく考えられていて、優れもの、ですよ。

・・・そのあたり、多田先生も、ちょっと困りながら、風邪薬や胃腸薬、目薬、など、「選び方」を解説してくださいました。困りながら、っていうのは、ひとつには私も目の前にいましたから、「病院に行くより薬局に来た方がいい」とはあからさまに言えないでしょうしね。

でも冗談ではなく、医者の処方薬というのは、「ちょっとしたこと」に対応するようにはできていないんです。基本的に、「おおごと」に対応するため、なんですね。皆さんも、ちょっとしたこと、は、まず薬局で、薬剤師さんに相談をする方がスムーズに解決することが多いです。是非薬局をご活用のほど・・・。

 

さて、アーニス医療相談会・講習会も次回12月で丸3年、18回を迎えます。来年のことはまたゆっくり考えるとして、次回は私皆川から、「太っててなにがわるい!・・・それでもやせたいあなたへ」と題して、肥満のお話しをさせてもらいます。

128日(土)1100~の予定です。お待ちしています。

2018年10月11日(木)

■研修医「地域医療研修」の受け入れ

 前回、8月に記事をアップしましたが、千葉県の済生会習志野病院から「地域医療研修」来ている2年目の研修医の方。4人目の大塚先生が、今年度の最後に来られました。

大塚先生は、震災のあった厚真を訪ねて、何か手伝えることがあれば、と言って下さったので、1068日の連休に、往診車をお貸しして訪ねてもらいました。残念ながら、あいにくの台風も重なり、またボランティアの受け入れは突然訪ねても難しく、何もできずに帰ってきた、とのことでしたが、それでもこれから先、災害医療の現場に携わる機会もあるかもしれません。少しでもこうした機会に見て学んでいく姿勢に敬意を払いたいと思います。

 

★清水先生。往診先の絵鞆岬にて。


2018年8月11日(火)

■胆振東部地震

 

96日(木)未明、登別市内も大きな揺れに見舞われました。同時に停電となり、情報がほとんど不明のまま朝を迎えました。

私は東日本大震災の際、福島県いわき市の総合病院におりましたが、その際の経験もあり、即、往診に回っている患者さんのお宅に予定を早めて回り、同日夕には市内各所に避難所が開設されたとの情報が入り、緊急に不足の薬剤の補充や、具合の悪い方の対応に回り歩きました。

登別婦人センターに開設された避難所には、場所柄、遠方~海外からの旅行者の方がおられ、投薬が不足する方もおられたため、地元の病院に連絡を取り、投薬内容を確認の上補充するなどのこともありましたが、その他大きな混乱もなく、5名の方の処方をし、近隣の薬局との連携もスムーズにいきました。

幸い、登別市内に関しては、97日(金)中にはほぼ停電も解消されたため、市内各診療所や病院、薬局も完全に閉鎖することなく、避難所は順次縮小~終了へ向かったため、968日(土)の3日間のみの対応で事なきを得ました。

震源に近い厚真町などでは、土砂崩れのため、多数の方がお亡くなりになりました。

ご冥福をお祈りいたします。


2018年8月30日(木)

■研修医「地域医療研修」の受け入れ

 今年で3年目になりますが、千葉県の済生会習志野病院から、2年目の研修医の方々が、「地域医療研修」ということで、2週間ずつ登別に来られています。

地域医療研修、というのは、ちょっと不思議な感じもする制度で、医学部卒業後2年間の研修医生活で、1か月間、「地域医療」というものを学ばないといけない、と、厚生労働省が決めていますが、どこの病院でも、「地域医療」とは何をさせればいいのか、悩んでいます。それで、都会の病院では、こうして北海道(など、まあ「地域」)の病院に、何か勉強して来い、と送り込むわけです。

実際には、登別市内、三愛病院さんの方で2週間受け入れて、その間の2日間、下請けの形で、当院に来てもらっています。私のところでは、地方の訪問診療や訪問看護、その他、私のやっている学校医や、拘置所の嘱託医、等々、付いて回ってもらえる範囲で色々見てもらいながら、地方の医療の実態や問題点、地方の医者の生活の実際、様々議論を交わしています。

こうして、年に4人ずつ、ですが、若い都会のお医者さんと触れ合う機会は、老いていく私にとっても貴重なもので、若返るというものです。

★研修2年目の清水先生。往診先の室蘭の岬にて。イケメンだよねえ。

2018年6月21日(木)

■日高で開催された医療・栄養講習会に参加してきました。

201866日(水)、新ひだか町立静内病院管理栄養士の長原冴子さんからのご依頼で、「医療・栄養講演会」に参加してきました。皆川は、日高は初めてで、車で一人で行きましたが、あらためて北海道は広い!と実感。登別から苫小牧までは高速道路でしたが、そのあとは草原と海岸の間、次第に馬や牛が点々と現れては霧の中に消えていく。久しぶりにのんびりとドライブを満喫しました。講演会は、市立室蘭総合病院の管理栄養士だった川畑盟子さんの、「地域へつなげる多職種栄養ケア」に続いて、私は、求めに応じて「在宅における医療と食事」というタイトルでお話しさせて頂きました。新ひだかでは、訪問診療はまだそんなに行われてはいないようで、前半は、在宅訪問診療の実際のお話しに力点を置きつつ、在宅での経口摂食で注意する点などをご紹介しました。嚥下造影の検査ビデオなども見て頂き、口の中に入った食べ物がどんな風に飲み込まれていくのか、もご説明しました。会場には、栄養士さんを中心に、一般市民の方も多数お越しくださっていて、特に検査ビデオなど初めてご覧になる方も多かったようで、関心を持って頂けたようです。

日高、素敵なところでした。またお呼びください!














2018年6月21日(木)

■旭川医大生さんからインタビューにお答えしました。

2018523日、旭川医大の医学生さんたちが、「インタビュー」に来ました!

旭川医大では、2年生の時に『早期体験実習』という講義を開講しているのだと。彼らからの案内によれば、「この講義では、北海道内の全域に学生を派遣し、

その地域の医療の実態や問題を把握し、後日、報告会としてプレゼン形式で発表するということを行っております。

そして今回、我々のグループは、西胆振地区を担当することとなりました。そこで西胆振地区の医療問題を調査した結果、『在宅医療体制が、まだ不十分なのではないか?』という仮説を立てました。・・・」

ということで、西胆振地域で訪問診療を行っている当院に白羽の矢が立ったようです。約1時間ほどの短い時間、インタビュー形式のみで、十分に訪問診療の実情を理解してもらえたかどうかわかりませんが、

医学生さんの中でも訪問診療に興味と理解を持って下さる方がどんどん増えてくれるといいな、と思った次第。それにしても、最近の医学教育は色々面白いことやってます。













2018年2月12日(月)

■登別地区、少年野球チームの「野球肘検診」を行いました。

 

昨年度から始めた、少年野球チームの野球肘検診の第2回を、富岸小学校体育館で行いました。

野球肘、の問題/対策は、年々広がりを見せていて、全国各所で検診が開かれるようになってきています。一つには、「野球」、それも、特に投手・捕手の投球過多が、少年の肘・肩にとってはかなり過酷な負担だ、ということが明らかになってきている背景があり、これは他のスポーツとはやや違った問題だ、ということです。高校野球でタイブレーク制が導入されることになったのも、こうした流れを受けてのことです。

スポーツは、「過酷」な側面も併せ持つものではありますが、小中学生のうちから肘肩を壊してしまうと、そのまま成人にまで引き続いて、関節の変形や痛みが残り、スポーツどころか日常生活にまで影響を及ぼす場合もあります。楽しくスポーツを続けるために、検診を続けていければと思います。

今年は、室蘭医師会の後援も頂くことができ、室蘭の神島整形外科、神島先生も、超音波検査検診を担当してくださいました。伊達聖ヶ丘病院からも、リハビリスタッフが見学・お手伝いに来てくれ、市立室蘭看護専門学院の学生さんもお手伝いに来てくれました。来年は、伊達~西胆振でも検診が広がっていきそうです。

また、昨年同様、工学院から柔道整復師の冨永先生・吉野先生、登別市教育委員会から、野球大好きな田中さん、元三愛病院エースの長さん、も集まって下さり、超音波検診だけでなく、筋力などの測定や、ストレッチ運動の指導、ピッチングフォームについての講習、など、幅広いプログラムで開催できたと思います。

皆さん、ご協力ありがとうございました。来年以降もよろしくお願いします!